オリジナルについて考えてみる

2019年6月18日

前回はZEISSのコピーレンズであるロシア製Helios 44の話をしましたが、覚えておりますでしょうか?

ZENIT

オリジナルの歴史

JupiterやHeliosがカール・ツァイスのコピーと言われているのですが、そもそも、私自身もあまり詳しくないのです。

この際ですから、ロシアレンズのコピー元であるオリジナルCarl Zeissについて、ちょっとだけ調べてみました。

ビオターBiotar )はドイツ民主共和国(東ドイツ)のカール・ツァイスダブルガウス型レンズに使用したブランドの一つ。

最初の製品はモリッツ・フォン・ローア(Moritz von Rohr )によって設計されたペッツバール型F1.8であったが、1927年ウィリー・ウォルター・メルテがF1.4を設計して有名になった。ただしこの時点ではゾナーに優るものとは評価されず、内面反射を低減するコーティング技術の発達により群数の制約がなくなったことと、高級カメラの主流が一眼レフカメラへ移行し対称型のバックフォーカスの長さが評価されたことによりプラナーが主流になるまで、対称型はレンズの主流とはならなかった[1]ドイツ連邦共和国(西ドイツ)のカール・ツァイスではプラナーブランドを使用し続けた。ドイツ民主共和国(東ドイツ)のカール・ツァイスでは、のちにダブルガウス型のレンズのブランドとしてパンコラーを使用した。

ビオター – Wikipedia

ここでのポイントは、ビオターと言うブランドは東ドイツのカール・ツァイス製であったということですね。

カール・ツァイス・イエナが正式名称

しかも、この東ドイツのカール・ツァイスはカール・ツァイス・イエナと言われたようで、だから品名もカール・ツァイス・イエナ ビオターと言われているんですね。

余談ですが、このカール・ツァイスって地域によって呼び名が違っているんですね。Wikipediaを見るまで全然知りませんでした。

  1. 西側諸国では西側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス」を、東側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス・イエナ」を名乗る[8]
  2. 東側諸国では東側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス」を、西側のカール・ツァイスが「カール・ツァイス・オプトン」を名乗る[8]
  3. アフリカ、アジア、中南米地域では双方が「カール・ツァイス」を使用する[8]
  4. 西側諸国のうちイギリスと日本は例外的に双方が「ツァイス」を使用する[8]

カール・ツァイス – Wikipedia

西のオプトン、東のイエナが一番わかり易い識別でしょうが、西側諸国から見たら普通はカール・ツァイスとカール・ツァイス・イエナの2つが標準でしょうね。

また、日本ではZEISSと言われているは例外だったんですね。

実際の商品を探してみよう

実際にeBayでCarl Zeiss jena biotarで検索してみますと、結構引っかかりますね。

現在日本で売られているプラナーしか知らなかったので、オールド・ツァイスを見るとHelios 44がコピーしているのがよくわかります。

でもHelios 44の主流のブラックボディと違い、シルバーのボディなのでこっちの方がカッコイイですね。

値段もやはり違います。中古しか無いですが、価格帯は1万〜3万の間くらいが多いですね。全体的にそこそこ綺麗な商品のようですが、この手のレンズにこの金額を払うのは・・・少々考えます。出しても1.5万くらいかな。

現状のプラナーが新品で7万円弱で購入出来ますので、20年くらい前のレンズにそこまでの金額を払うか・・・でも個人的には、Helios 44との違いを見てみたい。

でも一説によると、機器を含め東ドイツから持ってきてHelios 44は作っているとの話もありますので、原材料の違い以外はもしかしたら無いのかも・・・

でも気になるよね〜。

まとめ

Helios44は、単にカール・ツァイスのコピーだって言っても、実は材料意外は殆ど同じじゃないかって気がしますよね。

但し、初期のものはロシアでの生産が立ち上がるまでの間、東ドイツから部品をそのまま持ってきて、組み立てだけをロシアで行ったならば、ほぼオリジナルって言っても良いんじゃないかな。

だからかもしれないですが、Helios44のシルバータイプの物で、妙に高い金額のものが時折有るんですよ。

もしかしたら、それがロシア製に移る時の過渡期で材料が全てオリジナルな時期のものなのかもしれませんね。

オールドレンズって、こんな感じでいろいろと調べだすと、価格差の裏に隠された歴史を紐解いたりして、写しても楽しい、歴史を調べても楽しいって感じで、1粒で2度美味しいパターンになりますね。

これがレンズ沼で、一旦はまると抜け出せないですよ。腰までつかっているような人は、何人も見かけていますからね。